2013年12月19日木曜日

半導体関連の出遅れ株:テラプローブ(6627)

テラプローブはEBITDA(経常利益+減価償却費)が秀逸。
日本の全上場会社の中でもトップクラス。
利益が出てくれば積極的な株主還元を行う可能性もあり。
現状のEBITDAが維持されれば時価総額は200億円程度。

2014年1月30日

新組織設立に関するお知らせ
新分野の開拓に向けた研究開発部門を平成26 年2月1日付で設立

1.新部門設立の趣旨
半導体デバイスに組込み可能なシステムに関する
要素技術の研究・開発
ソフトウェア/モジュールの提供

2.新部門の業務概要
ソフトウェア開発及び要素技術開発に関する以下の業務
・新規要素技術の研究、開発
・画像処理技術を応用したソフトウェア開発
 NEC製顔検出/顔照合エンジン「NeoFace」※のアルゴリズムを採用
 マイクロコントローラー製品向けに順次対応
・生体信号(脳波、心電等)を用いたヒューマンインターフェース技術の研究
 ハンズフリーでのウエアラブル機器の操作や医療、福祉用途の身体情報収集
・産学官連携による研究・技術開発推進




2014年1月28日 日経産業新聞

半導体大手のエルピーダメモリは
米マイクロン・テクノロジーの傘下に入り、
世界のDRAM市場で
再び存在感を高めようとしている。

その切り札が地道に
開発を続けてきたスマートフォンなど
モバイル向けの先端製品で、
省電力需要の開拓に的を絞る。

独自の半導体技術などにより
世界から再び脚光を浴びることができるか。

「将来はマイクロン全体の技術開発に
エルピーダが関わることになるだろう。」

マイクロンのマーク・ダーカンCEOは
エルピーダの位置付けについてこう語る。

会社更生法の適用を受け、
2013年7月にマイクロンの
全額出資子会社となったエルピーダ。

今年の3月までに社名も
「マイクロンメモリジャパン」に変わる。

名実ともに外資の日本法人となるが、
エルピーダは単なる海外にある
現地法人とは意味合いが異なる。

DRAMやフラッシュメモリーなどの半導体を
広く展開するマイクロンは14年8月期に
最大31億ドルの設備投資を計画。

「半分は日本と台湾のDRAMに充てる」
(マーク・ダーカンCEO)としており、
エルピーダの大型投資は3年ぶりとなる。

日本ではエルピーダの広島工場で、
回路線幅が20ナノメートルの世界最先端となる
DRAMの生産設備に投資。

今年度後半から量産を始める。

同工場は最高でも回線回路が25ナノメートルの
製品の生産にとどまっている。

業界最大手の韓国サムスン電子でさえ、
20ナノメートル台前半の生産が限界だ。

世界に先駆けた製品をつくることで
「広島工場がモバイル向けDRAMの最先端の拠点となる」
(マーク・ダーカンCEO)

台湾になるエルピーダ子会社の
DRAMの生産拠点でも、
回路線幅を30ナノメートル台から
25ナノメートルに微細化するなど、
モバイル向けの生産能力の増強を急ぐ。

モバイル向けのDRAMは今年も台数ベースで
需給が引き締まった状況が続くとの見方が出ている。

一部の新興市場を中心にスマホが普及。
「タブレット販売がパソコンと
肩を並べるのも時間の問題だ」と、
エルピーダの木下嘉隆社長は予測する。

NECや日立製作所、三菱電機のDRAM部門が
統合してできたエルピーダだが、
巨額の生産・開発費を工面するのに悪戦苦闘してきた。

韓国メーカーが巨額投資を続ける中、
資金調達が難航。

投資競争に追いつけなかったことも、
経営悪化の要因になった。

だが、この間も省電力タイプのモバイル向け
DRAMの生産を続けており、世界シェア首位の
韓国サムスン電子と互角に渡り合える技術力を
なんとか維持してきたという。

パソコン市況が悪化した11年には
広島工場をパソコン用から、
モバイル向けに専用工場に衣替え済みだ。

マイクロンのモバイル向けDRAMの
世界シェアは22%だが、
そのうち20%近くはエルピーダ分が占める。

モバイル端末は動画視聴などにより
データ処理量が拡大し続けており、
今後も消費電力が増えるのは確実だ。

省電力の需要をいち早く押さえることができるか。

開発力に加えて、
マーケティング戦略も問われることになる。



2014年1月24日 

業績予想の修正が出ました。
営業利益、経常利益、当期純利益が前回発表予想よりも良い結果です。



第2四半期決算説明会(2013年11月1日)
開催日程 2013年11月1日
説明者 代表取締役社長 兼 CEO渡辺 雄一郎
http://www.evod.jp/IR/bin/IR.html?922&201&1

メモリ事業 ↑
 ●スマートフォンなどの好調により、モバイル用DRAMは好調持続
 ●ゲーム用メモリなどその他メモリの受託数量増

システムLSI事業 ↑
 ●テスト受託は増加傾向で推移
 ●WLP・BUMP受託加工は受託数量が緩やかに増加

Flip-Chip Package 市場拡大 ↑


受託が上がれば売上も利益も上がる。
アクセルはいつ踏まれるかわからない。

+世界初、WLP・バンプ向けインクジェットコーターを共同開発
  新規受託増に貢献する可能性がある
+台湾IC封止・検査の日月光半導体(ASE)工場操業停止
  テラプローブ台湾工場に回ってくる可能性がある
+中国携帯最大手「チャイナ・モバイル(中国移動)」iPhone発売 2014年1月17日から
  2014年の販売台数見込は1億6200万台になる可能性がある

半導体関連の出遅れ株:テラプローブ(6627)

見直しの動きが強まっても良い頃。

業績は改善傾向。
PBRは0.4~0.5倍程度。

テスト受託は海外拡大がポイント。
システムLSI事業次第。
黒字化すればインパクト大。

2013/12/19 出来高が12.188倍に急増し株価上昇。

富士通セミコンダクター株式会社
DDC™テクノロジとフラッシュメモリの混載に成功
http://jp.fujitsu.com/group/fsl/release/20131210.html

米Transphorm, Inc.と富士通セミコンダクター
窒化ガリウム(GaN)パワーデバイス事業で事業統合
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2013/11/28-3.html

富士通セミコンダクター株式会社の設備の一部譲受け及び業務委託開始のお知らせ
http://www.teraprobe.com/ir/pdf/20131128.pdf

2014年からの量産品の生産に適用する
http://www.teraprobe.com/ir/pdf/topic20131127.pdf

特定ICs製造にRambus特許を使用する権利を得る

Rambus社が、Micron Technology社とlicensing合意に達した旨。
"最後の大きな未解決訴訟"であり、13年の係争に終止符の旨。
特許cross-license合意。
Micronはメモリなど特定ICs製造にRambus特許を使用する権利を得る。
マイクロン傘下のエルピーダメモリもライセンス契約の対象に含まれる。


半導体製造装置、11月も受注堅調 

日本半導体製造装置協会(SEAJ)が2013年12月18日に発表。
11月の日本製半導体製造装置のBBレシオは1.39と8カ月連続で1を上回る。
半導体大手各社が引き続き積極投資。装置の受注も堅調に推移。
半導体装置は納期が3~6カ月かかる。
BBレシオは電機産業全体の景気の先行指標とされる。
11月は10月の1.59をやや下回ったものの、好調な受注が続く。
受注額は前年同月比77.4%増の1128億円、販売額は同13.9%増の813億円。

2013年12月15日日曜日

適時開示アワード2013 最終結果

適時開示アワード2013 最終結果が発表されました。



適時開示アワード1〜5位までの投票者コメントを見る

5位 さくらKCS
銘柄コード:4761さくらKCS
[PDF] 本日の一部報道について
「名無しIR」の強烈な違和感
「会社名 株式会社 さくらケーシーエス
 コード番号 4761 (東証第二部)」
――以上。
開いた瞬間、即座に右側から襲ってくる強烈な違和感に耐えると、理由はすぐに本文より明らかになる。
代表取締役社長逮捕から本リリース開示までの間に、経営企画部ではいったいどんなやりとりが行われたのか。適時開示マニアはその点を想像して楽しんでいたという。
投票者のコメント:

「散文的な語調、全体的に左寄せな体裁、そして発表者の消去と、これら稚拙な構成を通して、最小の質量で最大の情感を感じさせる俳句に通ずるものを感じた。同社経営企画部社員たち必死の「苦肉の策」の賜物に栄誉を贈るべく、ここに一票を投じたい。」(くり さん)
「さくらKCSの適時開示については、当該書類を通さざるを得なかった東証同社担当官の葛藤も加味するならば極めて奇跡的に投資家のもとに届いたものと言え、特に印象深く感じました」(toshi260 さん)
4位 明治機械
銘柄コード:6334明治機械
[PDF] 第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ
「今期最高傑作」の第三者委報告書
連結子会社の不適切な会計処理を調査した調査報告書。特に圧巻なのが復元されたメールのやりとりの数々。
会計監査人(トーマツ)による残高確認手続に対抗する手口もメール本文を用いて明らかにされており、シニアコミュ以来の衝撃を受けた会計士も。
他にも不正実行のために担当者への退職金支払いを脅しに使うなど、組織に生きるすべての人々に捧げたい作品。
投票者のコメント:

「明治機械を選んだ理由は粉飾ハンター宇澤先生のよる監査技術、フォレンジック技術等を用いた粉飾解析手口から。
開示とは別に、後日宇澤先生が同社取締役に就任されたことに驚愕しております。
当社は、設立時に中外鉱業で遊んでいた仕手筋が介入した日本初のREIT ジェイ不動産証券投資法人の主要出資主であったり、仕手銘柄によく張り付いている株主(宗)宝天大同、丸山三千夫氏、エヌ・ティ・ティシステム開発が大株主であり、コテコテの仕手銘柄です。
どういう経緯で役員になられたのか大変興味があります。先生の今後のご活躍に注目しています。」(cclover さん)
3位 ネットワン
銘柄コード:7518ネットワン
[PDF] 当社元社員による不正行為に係わる調査結果に関するお知らせ
「おまえたちを殺すことなど、おれは何とも思わない」
銀行員らと共謀して全52件、総額8億円弱もの資金を外部に流出させた元ネットワン社員らの悪行を調査すべく立ち上げられた特別調査委員会の報告書。
調査報告書19ページではNOS元社員Aが「おまえたちを殺すことなど、おれは何とも思わない。家族を守るためだったら何でもやる。駅のホームでおまえたちに何かあっても気づく人はいない。」と経理部門を恫喝していたことに、他社の経理担当者も戦慄。
投票者のコメント:

「ネットワンのアレを見たときには、サスペンス小説を読んでいるようだった。本当に恐ろしい。」(じろう さん)
「社会常識を疑うような人々の恫喝・脅迫・凶行には心温まります。」(フーディースモグリ さん)
2位 楽天
銘柄コード:4755楽天
[PDF] 三菱UFJモルガン・スタンレー証券のアナリストレポートについて
証アナ界揺るがした「出禁」開示
三菱UFJMS証券の荒木正人シニアアナリストが出したアナリストリポートに、楽天が噛み付いたことが話題に。
事業会社がアナリストに噛み付く例は数あれど、それをあえて開示するのは異例中の異例。
適時開示文書に踊る「当社は今後同氏の取材については一切お受けしません」の文章は、「資本市場にケンカを売った」との指摘も。
投票者のコメント:

「『適時開示ではなく、チラシの裏側に書いて楽天本社前に張っとけば?』と思わせるような内容。適時開示すべき意義が見受けられず、TDNETのサーバ容量を無駄に消費しただけの開示ということに大変感動を覚え、投票致しました。」(ちどり足 さん)
「悪例として、「アナリストとは」「IRとは」という議論のきっかけを投げかけた。」(遊撃部長F/S&RWAs さん)
1位 インスパイアー
銘柄コード:2724インスパイアー
[PDF] 平成26年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
インスパイアー文学、ここにあり。
「当社の創業からの事業であるIT事業については、昨年から事業の縮小を開始し、リストラを進めた結果、営業スタッフがいなくなり新たな営業が行えない状況になっております。」
「売上高がない」と「売上高が0百万円」が違うことを教えてくれるインスパイアー文学に、人々は思わず胸を詰まらせた。
「現預金3万2千円」のあまりの物悲しさに、上場廃止基準見直しを求める声も。
投票者のコメント:

「つい短信から引用したくなってしまう、事実もさることながら開示の一文一文が味わい深いインスパイアーに一票。」(equilibrista さん)
「上場会社なのに、こぶたの口座より預金残高が少ないというのはやはり…。涙で前が見えなくなりました。」(こぶたパパ さん)